看護師と不信
看護師と災難の続きです。
女性は診療所に入るなり、椅子に腰かけて持参してきた本を読み始めたのです。
そして、診療が始まったらすぐに通せる様に、診察券の有無を伺ったのですが、女性は一向に返事をしてくれませんでした。
それどころか、目を上げてもくれないので、もしかしたら耳が不自由なのかと思い、近くにいって、女性の目に入る位置で診察券の有無を尋ねたのです。
すると、凄い勢いで私を睨みつけ、舌打ちをしたのです。
その後、何回か話しかけたのですが、全く反応してくれないので途方にくれていると、先生が出勤してきたのです。
私は、事の顛末を先生に話したところ、とりあえずは放っておくしかないという決断でした。
そうこうしている内に、他の患者が見え始めたので、診療を開始したのです。
その女性は、ずっと座りながら読書をしているだけでしたので、他の患者も何をしているのだろうと、不思議そうな眼でみていたのです。
しかし、こちらから話しかけて、先ほどの様な態度だと、他の患者に不信感を与えてしまうので、放っておくしかなかったのです。
そして、もう少しで午前の診療が終わるという時間帯になり、突然女性が動いたのです。
看護師と証拠に続きます。
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看護師と証拠
看護師と不信の続きです。
女性は突然、「ちょっと、いつまで待たせるの!」と怒鳴りました。
突然の事に、診療所は静まり返り、看護師も一瞬固まってしまったのですが、すぐに我に返って診察券の有無を聞いたのです。
すると、「さっき診察券渡そうとしたのに、受け取らなかったじゃない」と言い出したのです。
これには、流石に看護師も言葉を失ってしまい、何を言えば良いのか分からなくなってしまったのです。
女性はさらに、「診療所が開いてからずっと待たされている」と泣きだしたのでした。
看護師は唖然としていたのですが、他の患者が、「どうしてそんな事をするの?」と看護師の事を問い詰めはじめたのです。
看護師も意味がわからないので、事の顛末を説明しようとすると、女性が、「もう診察はいいから診察券を返して」と詰め寄ってきたので、診察券を受け取っていないと返答すると、「どうしてそんな嘘をつくのよ」とまた泣きじゃくり始めたのです。
そして、看護師は周りの患者から一方的に責められる事になり、看護師の話しは誰も聞いてくれなかったのです。
その後、医師が仲裁にはいり、看護師は弁解の機会もないまま、その場は治まりましたが、後日、曲がって伝わってしまった話しで、そこの診療所の看護師は意地悪だという噂を信じている患者もいるそうです。